実家で柴犬を飼っている。私が専門学生のときに我が家にやってきた柴犬。
もう12歳を超えた老犬だが、トイレは絶対に外でするというこだわりのある犬なので、一日に二回は絶対に散歩をする。
私も帰省した時には一緒にのったらのったら散歩をする。
散歩中の犬ってさ、本当に可愛いんだよね。
大型犬も小型犬も、キリッとした顔して「自分、忠犬っすわ!何かあったらご主人を守りますわ!」って雰囲気を出しているのに、道の端に木の枝が落ちてるのに気がついた途端に、急にそれしか見えなくなるところとか……。
夏になると口開けっ放しにしてるところとか(体温調節のためだとわかっていながらも、間抜け度が増して可愛いよな……)。
自分より大きい犬にも果敢に吠えにいくけれども、本当は戦いたくないのか腰は引けてるところとか……。
実家を出たことで「ああ、もう犬の散歩も実家に帰ったときにしか出来ないんだなぁ……犬に会いたくなっちゃうだろうなぁ……」とセンチメンタルになったこともあったが、なんの因果なのか私が引っ越す先は何故か決まって犬を飼っているご家庭が多く、ちょっと散歩をするだけで2犬は見れるので、まあなんとか今のところ犬欲は満たされている。
前職はフル物理出社だったのだが、駅に向かうまでに毎朝必ず出会う、腰の曲がったおじいちゃんが散歩している黒いポメラニアンが心の支えになっていた。
転職して出勤時間が変わったり、そもそも出勤する回数自体も減ったことで、最近はあのポメラニアンにもおじいちゃんにも出会えていないのだけれど、彼らは元気に今朝も散歩してるのかなぁ。